素行調査とは、対象となる人物の日常の行動を一定期間にわたって確認し、その内容を記録して報告する調査です。浮気の有無を確かめる目的で使われることが多い一方、子どもの交友関係の確認、従業員の勤務状況の確認、交際相手の生活実態の把握など、用途は幅広くあります。
このページでは、素行調査で具体的に何が分かるのか、浮気調査との違い、調査の方法、費用相場と期間の目安、報告書の内容、依頼の流れまでを順に解説します。あわせて、依頼できないケースや法的な線引きについても整理しました。
なお記載する金額や日数は一般的な目安です。実際の内容は対象者の生活パターンやご依頼の目的によって変わりますので、正式なご案内は個別のご相談時にお伝えします。
素行調査とは何か
まず定義と、隣接する調査との違いを整理します。
素行調査の定義
素行調査は、対象者が日常どのように行動しているかを確認する調査です。何時に自宅を出て、どこへ向かい、誰と会い、どこに立ち寄り、何時に帰宅するのか。この一連の行動を、尾行と張り込みによって記録します。
特徴は、特定の一場面を狙うのではなく「生活の流れ」を把握することにあります。したがって、疑いの内容がまだ具体的でない段階——「何かおかしいが、何が起きているのか分からない」という状況に適した調査です。
浮気調査との違い
浮気調査は、不貞行為を推認できる証拠を押さえることを目的とした調査です。狙うのは、2人が宿泊施設に出入りする場面など、特定の決定的な記録です。
一方の素行調査は、目的がより広く、行動の全体像の把握に置かれます。実務上は、素行調査で行動パターンをつかんだうえで、証拠を狙う日を絞り込むという流れになることも多く、両者は連続したものとして扱われます。当事務所でも、まず素行調査から入ることをご提案するケースがあります。
素行調査で分かること
記録できる内容は、行動の時間、移動の経路と手段、立ち寄った場所、同行していた人物の有無とその特徴、滞在時間などです。これらが時系列で整理されるため、本人の説明との食い違いがあれば明確になります。
逆に、分からないこともあります。建物の中で何が話されたのか、どんなやり取りがあったのかは、外から観察する調査では把握できません。この限界は依頼前に理解しておくべき点です。
素行調査を依頼する主なケース
実際にどのような目的で依頼されるのか、代表的なケースを挙げます。
配偶者やパートナーの行動確認
最も多いのがこのケースです。帰宅が遅くなった、休日に短時間の外出が増えた、金銭の使い方が変わった——こうした変化があるものの、具体的に何が起きているのか分からないという状況で依頼されます。結果として浮気が確認される場合もあり、そうでない場合もあります。
子どもの交友関係や生活の確認
学校に行っていない時間帯に何をしているのか、どのような人と関わっているのか、危険な環境に近づいていないかを確認したいというご相談です。保護者としての判断材料を得るための調査という位置づけになります。
従業員の勤務状況の確認
営業活動中の行動が実態と合っているか、副業や情報漏えいの懸念がないかを確認したいという企業からの依頼です。ただし、労務管理の範囲を超える監視は別の問題を生じさせるため、目的と範囲を慎重に設定する必要があります。
交際相手の生活実態の確認
結婚を考えている相手について、語られている職業や生活状況が実際と合っているかを確認したいというご相談です。金銭のやり取りが発生している場合や、話の内容に不自然な点がある場合に依頼されることがあります。
同居家族の生活状況の確認
高齢の親が誰と接触しているのか、不審な訪問がないかを確認したいという依頼もあります。判断能力の低下に伴うトラブルを防ぐ目的で行われるものです。
素行調査の方法
実際の調査はどのように進むのか、手法別にご説明します。
尾行
基本となる手法です。対象者の移動に合わせて、車両と徒歩を切り替えながら追跡します。複数名の調査員が交代しながら位置を取ることで、気づかれるリスクを抑えます。電車移動では改札や乗り換えでの見失いを防ぐため、前後に分かれて配置します。
張り込み
自宅や勤務先、立ち寄り先の周辺で待機し、出入りを確認する手法です。開始前には周囲の道路状況や出入口の位置を確認する準備が必要になります。この準備の質が、初動で見失うかどうかを左右します。
撮影
公道や公開された場所から、人物が識別できる形で撮影します。日時が記録されていること、対象者と同行者の顔が分かること、場所が特定できることが、記録としての価値を決めます。夜間の撮影には機材と技術が必要です。
周辺調査・聞き込み
必要に応じて、公開されている情報の確認や、関係者への聞き込みを行うこともあります。ただし聞き込みは対象者に調査を察知されるリスクを伴うため、実施の判断は慎重に行います。
素行調査の費用相場
費用は「調査員の人数 × 稼働時間 × 時間単価 + 諸経費」という構造で決まります。尾行を伴う調査では、調査員2名体制で1時間あたり13,000円〜25,000円程度が一般的な相場です。
1回の稼働は5時間から12時間程度が中心で、1日あたり18万円前後が目安になります。調査全体では、2日から4日程度で20万円〜60万円程度に収まるケースが多くなります。
ただし素行調査の場合、目的によって必要な稼働時間が大きく変わります。「平日の日中の行動だけ確認したい」という限定的な依頼であれば、1日の短時間稼働で足りることもあります。逆に「1ヶ月の生活パターン全体を把握したい」という場合は、複数日にわたる設計が必要です。
当事務所の料金
参考として、当事務所の料金体系を掲載します。追加料金が発生する条件も含め、契約前に書面でご説明します。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 基本調査料金 | 49,500円〜(最低稼働3時間分) |
| 通常料金(10時間) | 165,000円 |
| 車両代 | 5,500円 |
| その他経費 | 電車代・ガソリン代等の実費 |
長時間の調査には、割安なパック料金をご用意しています。
| プラン | 料金(税込) | 1時間あたり | 割引 |
|---|---|---|---|
| 10時間パック | 148,000円 | 14,800円 | 約10%オフ |
| 20時間パック | 280,000円 | 14,000円 | 約15%オフ |
| 30時間パック | 396,000円 | 13,200円 | 約20%オフ |
※報告書・証拠写真/動画の提供は料金に含まれます。ご依頼者様の同意なく追加費用が発生することはありません。延長は30分単位で対応可能です。
調査期間の目安
素行調査の期間は、目的によって幅があります。
特定の日の行動を確認するだけであれば1日で完了します。行動パターンを把握したい場合は、平日と休日を含む3日程度が一つの目安です。生活の全体像をつかみたい場合や、頻度の低い行動を捉えたい場合は、1ヶ月の枠のなかで数日を選んで稼働させる設計になります。
重要なのは、費用が「期間の長さ」ではなく「合計稼働時間」で決まるという点です。1ヶ月の枠で依頼する場合も、可能性の高い日を選んで4日程度稼働させる形にすれば、費用を抑えながら目的を果たせます。
調査終了後、報告書の作成には数日から1週間程度かかります。写真の選定、時系列の整理、地図の作成といった作業が必要になるためです。
報告書に記載される内容
素行調査の成果は報告書として形になります。一般的に含まれる内容は次のとおりです。
- 調査日ごとの行動の時系列(時刻・場所・行動)
- 移動経路を示した地図
- 人物や場所が識別できる写真
- 同行者がいた場合、その人物の特徴と行動
- 立ち寄り先での滞在時間
- 調査全体の総括
報告書の価値は「第三者が読んで事実の流れを追えるか」で決まります。写真が数枚並んでいるだけの形式では、後に弁護士へ相談する場面や話し合いの場面で説明力が不足します。依頼前にサンプルを見せてもらうことをおすすめします。
依頼の流れ
ご相談から報告書のお渡しまでの流れをご説明します。
まず無料相談で状況と目的を伺い、必要な調査内容と概算費用をご提示します。内容にご納得いただけたら、重要事項を記載した書面を交付してご説明し、契約を結びます。その後、調査日を設定して実施し、調査後に速報として概要をご報告、数日から1週間程度で報告書をお渡しします。
この流れのなかで依頼者が主導権を持てるのは「見積もりの提示から契約まで」の段階です。ここで疑問をすべて解消しておくことが、後悔しない依頼につながります。
依頼前に準備しておく情報
事前情報の精度が、調査の効率と費用を大きく左右します。分かる範囲で次の情報を整理してお持ちください。
- 対象者の顔が分かる写真
- 自宅と勤務先の所在地、通勤経路
- 使用している車両の車種・色・ナンバー
- 行動が不審だった日付や曜日、時間帯
- よく行く店や施設
- 疑いを持ったきっかけ
- 調査の目的(何を確認したいか)
とくに「不審だった日付の記録」は非常に価値があります。手帳やカレンダーに残したメモから規則性が見えれば、狙う日を絞り込めるため稼働時間が減り、費用も下がります。
素行調査の法的な線引き
素行調査は、探偵業の業務の適正化に関する法律のもとで行われる調査です。届出を行った事業者が、公道や公開された場所からの観察という方法で実施する限り、直ちに違法とはされていません。
一方で、住居への侵入、承諾のないGPS機器の取り付けや位置情報の取得、他人のアカウントへの無断ログイン、通信内容の無断取得といった手法は、探偵であっても認められていません。こうした手法を提案してくる事業者は、その一点で候補から外してください。
また、調査結果を犯罪行為や不当な差別につながる目的で使用することは禁じられています。契約時には、依頼者側もその点を確認する書面に署名することになります。目的を正直にお伝えいただくことが、適切な調査設計にもつながります。
お引き受けできないケース
ご相談をいただいても、お引き受けできない場合があります。
たとえば、対象者に危害を加える意図がうかがえる場合、不当な差別につながる目的が明らかな場合、つきまといや嫌がらせの手段として調査結果を用いようとしている場合です。これらは法令上も認められておらず、事業者として応じることはできません。
また、目的や状況を伺った結果、調査よりも先に整理すべきことがあると判断した場合は、その旨を率直にお伝えします。すべてのご相談を契約に結びつけることが目的ではありません。
事務所選びのポイント
素行調査を依頼する際に確認したい点をまとめます。
- 公式サイトに探偵業の届出番号が記載されているか
- 所在地と固定の連絡先が明記されているか
- 時間単価に含まれる調査員の人数が明確か
- 車両代・交通費・報告書作成費の扱いが明示されているか
- 延長時に事前連絡があるか
- 報告書のサンプルを見せてもらえるか
- 契約前に書面での説明があり、持ち帰って検討できるか
- 空振りの可能性を含めて説明してくれるか
素行調査を依頼するタイミング
いつ依頼すべきかという判断も、結果を左右します。
もっとも動きやすいのは、対象者がまだ警戒していない時期です。一度でも疑いを口にすると、行動が慎重になり、確認したい場面が現れなくなります。「まだ何も言っていない」という段階であれば、通常の生活の流れをそのまま記録できます。
逆に、すでに問い詰めてしまった場合は、しばらく間を置いてから調査を設計する方が成功率が高くなります。数週間から数ヶ月の間隔で警戒は緩みますが、この見極めは経験による判断が必要な部分です。ご相談の際に状況を伺ってお伝えします。
素行調査のご相談・お見積もり
当事務所は探偵業届出済(探偵業届出 第45230061号)の探偵事務所です。全国対応で、ご相談は無料です。「何を確認すべきか整理できていない」という段階のご相談でも構いません。状況を伺ったうえで、必要な調査の範囲と概算費用をお伝えします。
ご相談内容や個人情報は厳重に管理し、ご本人の同意なく第三者に開示することはありません。
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よくある質問(FAQ)
素行調査とは何ですか?
対象となる人物の日常の行動を一定期間確認し、時刻・場所・行動・同行者などを記録して報告する調査です。特定の一場面を狙うのではなく、生活の流れ全体を把握することが目的になります。
浮気調査と素行調査は違うのですか?
浮気調査は不貞行為を推認できる特定の証拠を狙う調査で、素行調査は行動の全体像を把握する調査です。実務では、素行調査で行動パターンをつかんでから証拠を狙う日を絞り込むという流れになることも多くあります。
素行調査の費用はいくらくらいですか?
調査員2名体制で1時間13,000円〜25,000円程度が一般的な相場です。1日(10時間程度)で18万円前後、全体では2日から4日で20万円〜60万円程度に収まるケースが多くなります。目的によって必要な稼働時間が変わります。
どのくらいの期間がかかりますか?
特定の日の行動確認だけなら1日、行動パターンの把握なら平日と休日を含む3日程度が目安です。生活の全体像をつかむ場合は1ヶ月の枠で数日を選んで稼働させます。費用は期間の長さではなく合計稼働時間で決まります。
素行調査で分からないことはありますか?
建物の中で何が話されたのか、どのようなやり取りがあったのかは、外から観察する調査では把握できません。記録できるのは行動の時間、移動経路、立ち寄り先、同行者の有無と滞在時間などです。
報告書にはどんな内容が記載されますか?
調査日ごとの行動の時系列、移動経路の地図、人物や場所が識別できる写真、同行者の特徴と行動、立ち寄り先での滞在時間、総括などです。第三者が読んで事実の流れを追える形式になっているかが重要です。
従業員や子どもの素行調査も依頼できますか?
ご相談を承っています。ただし目的と範囲を慎重に設定する必要があり、労務管理の範囲を超える監視や、不当な差別につながる目的での調査はお引き受けできません。ご相談時に目的をお伝えください。
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まとめ
素行調査は、対象者の日常の行動を尾行と張り込みによって確認し、時系列の記録として報告する調査です。浮気の確認だけでなく、子どもの交友関係、従業員の勤務状況、交際相手の生活実態の把握など幅広い目的で利用されています。
費用は調査員2名体制で1時間13,000円〜25,000円程度、1日18万円前後が目安で、全体では20万円〜60万円程度に収まるケースが多くなります。期間ではなく合計稼働時間で費用が決まるため、目的を絞ることが節約につながります。
依頼前には、対象者の勤務先や通勤経路、使用車両、不審だった日付の記録を整理してお持ちください。事前情報の精度が高ければ稼働時間が減り、費用も下がります。目的が整理できていない段階でも構いませんので、無料相談でお気軽にご相談ください。

