浮気調査を依頼しようと検索すると、「興信所」と名乗る事業者が数多く出てきます。探偵事務所とどちらに頼むべきなのか、興信所の浮気調査には特徴があるのか——迷われる方は少なくありません。
結論としては、法律上どちらも同じ枠組みで扱われており、名称による優劣はありません。ただし、事業者ごとに得意分野の傾向はあるため、浮気調査という目的に照らして確認すべき点があります。
このページでは、興信所に浮気調査を依頼する場合の具体的な内容、調査の手法、費用の目安、依頼の流れ、そして「浮気調査に強い事業者」をどう見分けるかを整理します。あわせて、報告書をどう活用するのか、相手の身元特定まで依頼できるのかといった実務的な疑問にもお答えします。
興信所の浮気調査とは
まず、依頼したときに何が行われるのかを整理します。
調査の目的は「不貞行為の推認」
浮気調査の目的は、対象者が配偶者以外の相手と会っているかを確認し、不貞行為を推認できる記録を押さえることです。ここで重要なのは、法律上問題になるのは「浮気」という曖昧な言葉ではなく「不貞行為」——原則として配偶者以外の人との肉体関係——だという点です。
したがって、単に2人で食事をしている写真では足りず、宿泊施設に一緒に入り、一定時間後に一緒に出てくる場面のように、状況から推認できる記録が求められます。
手法は尾行・張り込み・撮影
興信所であれ探偵事務所であれ、浮気調査の手法は共通しています。複数名の調査員が交代しながら対象者を追跡し、合流の場面と施設への出入りを撮影します。撮影は公道や公開された場所から行われます。
調査員が複数必要になるのは、1名では対象者を見失うリスクが高いためです。同じ人物が同じ車で追い続ければ不自然さが出るため、前後に分かれて位置を取り、途中で入れ替わります。
成果は報告書として形になる
調査の成果は、写真だけでなく報告書として提供されます。調査日ごとの行動の時系列、移動経路を示した地図、人物や場所が識別できる写真、同行者の特徴、施設での滞在時間。これらが整理されることで、第三者が読んで事実の流れを追える記録になります。
探偵事務所との違いはあるのか
浮気調査という目的に絞って、両者の関係を整理します。
法律上の扱いは同じ
探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)は、他人の依頼を受けて特定人の所在または行動に関する情報を、聞き込み・尾行・張り込みといった実地の調査によって収集し、依頼者に報告する業務を探偵業務と定義しています。この定義に名称は関係ありません。
したがって、興信所と名乗る事業者が浮気調査を行う場合も、営業所ごとの届出義務、契約前の書面交付義務、秘密保持の義務が等しく課されます。
得意分野の傾向には差がある
一方で、実務上の傾向には差が見られます。興信所という名称は歴史的に企業の信用調査から出発したため、書面調査や聞き込みに比重を置いてきた事業者もあります。対して探偵事務所という名称は、尾行や張り込みを中心とした調査と結びついて使われてきました。
ただしこれはあくまで傾向です。興信所と名乗りつつ浮気調査を主力にしている事業者は多く、実際には名称から得意分野を推測することは難しくなっています。確認すべきは名称ではなく、浮気調査の実績と体制です。
確認すべきは尾行の体制
浮気調査は現場の技術に依存する調査です。ですから「対象者が電車で移動した場合はどう対応しますか」「車で高速道路に入った場合はどうしますか」「夜間の撮影はどう行いますか」といった具体的な質問をしてみてください。答え方に経験の深さが表れます。
興信所の浮気調査の費用
費用は「調査員の人数 × 稼働時間 × 時間単価 + 諸経費」という構造で決まります。名称による決まった差はありません。
時間単価は調査員2名体制で13,000円〜25,000円程度が一般的な相場です。1回の稼働は5時間から12時間程度が中心で、1日あたり18万円前後が目安になります。調査全体では、2日から4日程度で20万円〜60万円程度に収まるケースが多くなります。
料金体系には、実際の稼働時間分を支払う時間料金制、あらかじめ時間枠を購入するパック料金制、成果に応じて支払う成功報酬制があります。1日で終わる見込みなら時間料金制、複数日にわたるならパック料金制の方が総額を抑えやすい傾向があります。
成功報酬制については、「成功」の定義が契約書に具体的に書かれているかを必ず確認してください。どの水準の記録を成功とみなすのかが曖昧だと、支払う金額と得られる成果が噛み合わなくなります。
当事務所の料金
参考として、当事務所の料金体系を掲載します。追加料金が発生する条件も含め、契約前に書面でご説明します。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 基本調査料金 | 49,500円〜(最低稼働3時間分) |
| 通常料金(10時間) | 165,000円 |
| 車両代 | 5,500円 |
| その他経費 | 電車代・ガソリン代等の実費 |
長時間の調査には、割安なパック料金をご用意しています。
| プラン | 料金(税込) | 1時間あたり | 割引 |
|---|---|---|---|
| 10時間パック | 148,000円 | 14,800円 | 約10%オフ |
| 20時間パック | 280,000円 | 14,000円 | 約15%オフ |
| 30時間パック | 396,000円 | 13,200円 | 約20%オフ |
※報告書・証拠写真/動画の提供は料金に含まれます。ご依頼者様の同意なく追加費用が発生することはありません。延長は30分単位で対応可能です。
依頼の流れ
相談から報告書の受け取りまでの流れをご説明します。
まず無料相談で状況と目的を伺い、必要な調査内容と概算費用をご提示します。内容にご納得いただけたら、重要事項を記載した書面を交付してご説明し、契約を結びます。その後、調査日を設定して実施し、調査後に速報として概要をご報告、数日から1週間程度で報告書をお渡しします。
相談から報告書受領までの期間は、調査が2日程度で終わる案件なら2週間前後が目安です。この流れのなかで依頼者が主導権を持てるのは「見積もりの提示から契約まで」の段階です。ここで疑問をすべて解消しておくことが、後悔しない依頼につながります。
相手の身元特定まで依頼できるのか
よくいただくご質問です。慰謝料請求を考える場合、相手方が誰なのかを特定する必要が生じます。
対象者を追うだけでなく、合流した相手の帰宅先や勤務先を確認する工程が加わるため、調査員を分けて追跡する必要が出てくることもあります。その分稼働時間が増え、費用も上がります。4日以上の調査になり、総額が50万円を超えることもあります。
一方で、請求の相手方が確定するという成果は交渉段階で大きく効いてきます。相手方への請求を視野に入れているのであれば、最初の相談時に「身元特定も必要」と伝えておいてください。調査設計が変わります。
なお、特定した情報をもとに相手方へ直接連絡することは避けてください。名誉毀損や脅迫を主張される可能性があり、こちらの立場を悪くします。請求は弁護士を通じて行うのが一般的な流れです。
報告書の活用方法
証拠が揃ったあと、どう使うのかを整理します。
慰謝料請求を考えるなら、まず弁護士に報告書を見せて見通しを確認するのが一般的です。そのうえで、内容証明郵便による請求、話し合いによる示談、まとまらなければ調停や訴訟という流れになります。
不貞行為に対する慰謝料は、事案によって数十万円から300万円程度とされることが多く、離婚に至る場合には100万円〜300万円程度が目安として語られます。ただし金額は事情によって大きく変わるため、具体的な見通しは弁護士にご確認ください。
離婚を考えるなら、報告書は財産分与や親権をめぐる話し合いの前提として機能します。一方で、離婚せず関係を続ける選択をする方もいます。その場合も記録を持っていることは、再発時の抑止として意味を持ちます。
浮気調査に強い事業者の見分け方
名称にかかわらず、浮気調査を任せられる事業者かどうかを判断する基準をまとめます。
- 公式サイトに探偵業の届出番号が記載されているか
- 所在地と固定の連絡先が明記されているか
- 浮気調査の対応実績が具体的に示されているか
- 時間単価に含まれる調査員の人数が明確か
- 報告書のサンプルを見せてもらえるか
- 報告書に時系列・地図・識別できる写真が含まれるか
- 電車移動や広域移動への対応方法を具体的に説明できるか
- 空振りの可能性を含めて説明してくれるか
- 契約前に重要事項の書面が交付され、持ち帰って検討できるか
- 違法性のある手法を提案してこないか
とくに最後の点は重要です。承諾のないGPS機器の取り付けや位置情報の取得は、2021年のストーカー行為等の規制等に関する法律の改正により規制の対象に含まれるようになりました。そうした手法を提案する事業者は、その一点で候補から外してください。
依頼前に準備しておく情報
事前情報の精度が、調査の効率と費用を大きく左右します。
対象者の顔が分かる写真、自宅と勤務先の所在地、通勤経路と手段、使用車両の車種と色とナンバー、よく行く店、そして行動が不審だった日付や曜日の記録。これらが揃っているほど、狙う日を絞り込めるため稼働時間が減り、費用も下がります。
とくに日付の記録は価値が高い情報です。「毎週金曜の夜だけ帰りが遅い」といった規則性が見えれば、1日の調査で決定的な記録に届く可能性が高まります。
浮気調査を依頼するタイミング
いつ依頼するかで成功率と費用が変わります。ここは実務上とても大きな要素です。
警戒されていない時期が有利
もっとも動きやすいのは、対象者がまだ警戒していない時期です。一度でも疑いを口にすると、連絡手段を変える、会う頻度を落とす、行動を慎重にするといった変化が起き、記録が取りにくくなります。「怪しいと思ったが、まだ何も言っていない」という段階が最適です。
すでに問い詰めてしまった場合
その場合も打つ手はあります。それ以上追及せず、一定期間は普段どおりに過ごしてください。数週間から数ヶ月の間隔で警戒は緩みます。この見極めは経験による判断が必要な部分なので、ご相談の際に状況を伺ってお伝えします。
時効も意識しておく
不貞行為に対する慰謝料請求は、損害および加害者を知った時から3年で時効にかかると一般に理解されています。悩み続けているうちに時間が過ぎることはよくありますが、無期限に先延ばしすることが有利に働くわけではありません。
調査中に依頼者が気をつけること
契約後の過ごし方も結果に影響します。
まず、普段どおりに振る舞ってください。急に優しくなる、逆に冷たくなる、外出予定を細かく聞くといった変化は、対象者に気づかれるきっかけになります。「いつもと同じ」を意識することが最大の協力です。
次に、調査員から連絡が入ったときに応答できる状態にしておいてください。対象者の予定が変わった際、依頼者の情報で判断が変わる場面があります。あわせて「いくらまでなら延長してよいか」の目安を決めておくとスムーズです。
そして、調査していることを周囲に話さないでください。家族や友人経由で情報が伝わってしまうケースは実際にあります。共有する相手は必要最小限に留めてください。
費用を抑えるための工夫
同じ目的でも、進め方によって総額は変わります。もっとも効果が大きいのは、狙う日を絞り込むことです。やみくもに毎日調べるのではなく、可能性の高い曜日や時間帯に集中させることで、総稼働時間を抑えながら記録を狙えます。
次に有効なのが、目的をはっきりさせておくことです。慰謝料請求に使う証拠が必要なのか、事実を知って気持ちを整理したいのかで、必要な水準が変わります。前者であれば施設への出入りの撮影が必要ですが、後者であれば行動記録のみで足りる場合もあります。
そして、2日以上の調査が見込まれるならパック料金の活用を検討してください。時間単価が割安に設定されているため、総額を抑えやすくなります。どちらが有利かは、想定される稼働時間を伝えれば試算してもらえます。
浮気調査のご相談・お見積もり
当事務所は探偵業届出済(探偵業届出 第45230061号)の探偵事務所です。全国対応で、ご相談は無料です。「興信所と探偵のどちらに頼むべきか分からない」という段階のご相談でも構いません。状況を伺ったうえで、必要な調査の範囲と概算費用をお伝えします。
ご相談内容や個人情報は厳重に管理し、ご本人の同意なく第三者に開示することはありません。
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浮気や不倫の問題は、証拠集め・調査の依頼・慰謝料や離婚の手続きが連続してつながっていくことがほとんどです。この記事のテーマだけで判断せず、前後の段階についても目を通しておくと、次に取るべき行動を選びやすくなります。なお、法律上の個別具体的な判断については弁護士へのご相談をおすすめします。
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よくある質問(FAQ)
興信所の浮気調査と探偵事務所の浮気調査は違いますか?
法律上は同じ扱いで、手法も尾行・張り込み・撮影という点で共通しています。名称による優劣はありません。確認すべきは浮気調査の実績と調査員の体制、報告書の質です。
興信所に浮気調査を頼んでも大丈夫ですか?
探偵業の届出を行っている事業者であれば問題ありません。ただし事業者によって得意分野の傾向があるため、浮気調査の実績と、電車移動や広域移動への対応方法を具体的に確認してください。
費用はどのくらいかかりますか?
調査員2名体制で1時間13,000円〜25,000円程度が一般的な相場です。1日(10時間程度)で18万円前後、全体では2日から4日で20万円〜60万円程度に収まるケースが多くなります。名称による決まった差はありません。
浮気相手の身元特定まで依頼できますか?
可能です。ただし合流相手の帰宅先や勤務先を確認する工程が加わるため稼働時間が増え、4日以上の調査で総額50万円を超えることもあります。慰謝料請求を視野に入れる場合は、相談時にその旨をお伝えください。
どんな証拠が必要になりますか?
2人が宿泊施設に一緒に入り、一定時間後に一緒に出てくる場面を、入るときと出るときの両方、人物が識別できる形で、日時が特定できるように記録したものが有力です。食事をしているだけの写真では不十分なことが多くなります。
報告書はどう使えばよいですか?
慰謝料請求や離婚協議を検討する場合は、報告書を持って弁護士に相談するのが一般的な流れです。内容証明による請求、示談、調停や訴訟へと進みます。具体的な見通しは弁護士にご相談ください。
調査は必ず成功しますか?
対象者がその日に動かなければ記録すべき場面は現れないため、必ず成功するとは言えません。「必ず証拠が取れます」と断言する事業者の説明は実務に照らして正確ではありません。事前情報を充実させることが成功率を高めます。
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まとめ
興信所の浮気調査は、探偵事務所のそれと法律上も手法上も変わりません。複数名の調査員による尾行と張り込み、そして公道や公開された場所からの撮影によって、不貞行為を推認できる記録を押さえることが目的になります。
費用は調査員2名体制で1時間13,000円〜25,000円程度、全体では20万円〜60万円程度が目安です。名称による差はないため、判断すべきは届出番号の記載、浮気調査の実績、報告書の質、そして具体的な質問への答え方です。
依頼前には、対象者の勤務先や通勤経路、使用車両、不審だった日付の記録を整理してお持ちください。事前情報の精度が高ければ短期間で記録に届き、費用も抑えられます。判断に迷われた際は、無料相談でお気軽にご相談ください。

